赤瀬川原平さん
10月15日から、奥さんと二人でベルリンに行った。途中でワルシャワに出かけて、ウッチに住んでいる友人夫婦と会い、26日の午後に東京に戻った。10泊12日。「芸術新潮」卒業旅行。ベルリンからブログの原稿を送るつもりだったが、疲れてそんな余裕なんかなかった。
このベルリン・ワルシャワ旅日記は近いうちにまとめます。
赤瀬川原平さんが26日に亡くなった。私にとっては、高校生のときから憧れのひとであり、アイドルであり、スーパースター。「芸術新潮」2011年2月号の「特集 シュルレアリスムそうだったのか宣言」で、赤瀬川さんと南伸坊さんの対談をしていただいた。丸の内の「ベルジャンビア・カフェ アントワープセントラル」で二人のお話と撮影につきあうことができた。赤瀬川さん、ポーズしてくれている。
朝日新聞では〈知的なひねりに満ちた前衛美術作品を手がけ、「老人力」「超芸術トマソン」などの著作、芥川賞受賞でも知られた画家・作家の赤瀬川原平さん〉。東京新聞だと〈路上観察などで知られる前衛芸術家で、流行語となった「老人力」の生みの親でもある芥川賞作家の赤瀬川原平さん〉だ。私には〈画家〉より〈前衛芸術家〉のほうがしっくりくる。印象派の画家がお好きだったとか。印象派はその当時の前衛芸術家。
赤瀬川原平さん装幀の本。とにかくすごい。どちらも1970年だ。
『赤瀬川原平の文章 オブジェを持った無産者』現代思潮社刊/函入り/四六判/上製/1970年
もう一冊。
『戯歌番外地 替歌にみる学生運動』野次馬旅団篇/三一書房刊/新書判/並製/1970年
今年の6月に、霜田あゆ美×くぼあやこ「一葉と芙美子」展を開催した、人形町Vision’sギャラリーで11月12日(水)から「私の好きな絵」展が始まります。22日(土)まで、12時から19時。最終日は17時まで。
イラストレーションや写真などのコレクションの展示です。50点以上の作品がならびます。ぜひおいで下さい。
この展覧会に関連して、矢吹申彦さん、南伸坊さん、伊野孝行さんの三人のトークショーが11月16日にあります。三人の方が「私の好きな絵」について語ります。こちらもぜひ。16時から。メールで予約申し込み。
http://www.visions.jp/ex/3430.html
今日の一曲、Hemingway’s Whiskey/Guy Clark