またまた、サッカーワールドカップの話ですみません。

 

週刊新潮(7月31日号)の連載コラム「管見妄語』で、藤原正彦さんが私と同じ意見だ。

 

〈日本の致命的欠陥はここ五十年間、何はさておき守備陣のダッシュ力欠如だ。すぐに相手に振り切られてしまう。世界の速いフォワードは五十メートルを六秒そこそこで走る。六秒五のバックスでは十メートル並走しただけで八十センチも先に出られてしまう。勝負にならない。そして何より、ダッシュ力に自信がないと敵の逆襲が恐いからいつも後方に引き気味となる。前線と最終ラインとの間を狭く保つコンパクトサッカーができないのだ。(略)優勝したドイツは最もコンパクトサッカーに徹していた。日本代表の守備陣は、五十メートルを少なくとも六秒前半で走れる者のみにしないといけない。半ば生まれつきの能力だからかほとんど触れられないが、守備陣のダッシュ力がないかぎり、いくら監督や作戦を変え、いくら技術やチームワークを向上させようと、永遠に世界には太刀打ちできないのだ。〉

 

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俳人の高山れおな君にメールで、前回のブログ更新のお知らせと一緒に暑中見舞いを送ったら、こんな句をいただいた。

 

カレー喰ふ汗に夢の世歪み見ゆ

 

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今年からイラストレーションを始めたという、37歳の女性から電話がきた。作品を見てくれというひとは多い。いわゆる〈持ち込み〉(この言葉があまり好きじゃない)。今年の5月頃までは、できるだけ見せてもらうようにつとめていたが、最近は一切ことわっている。私は絵を見るだけではなく、彼らとイラストレーションそのものについて話すことにしている。しかし、若い人にはなかなか話が通じないのだ。

 

話していたら、彼女が「朱に交われば赤くなる」という諺を知らないというのでびっくり。イラストレーターは国語ができないとね。本が好きでなかったらこの仕事は無理(それでも絵を描いている野蛮なひとが多い)。この程度の諺がわからなくては、社会人としても話にならぬ。ましてイラストレーションをの仕事をするなら、小説やエッセイ、雑誌の記事などを相手にするのだからどうするんだろう。

 

さてさて、「好事魔多し」われらが田中将大投手が右ひじの靭帯部分断裂でDL入りで、6週間のリハビリ。スプリットは肘にこたえるらしい。しかし、それは大リーグの迷信だという元投手もいる。ほんとうの原因は何なのだろうか。

 

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サッカーのW杯のつづき。決勝トーナメントはどのチームも必死だ。いっそう走るスピードがあがっている。見ていてあっという間に時間がたつ。守備のよいチームが残っていく。ドイツもブラジルもディフェンスが安定している(これは準々決勝の話。今朝の準決勝のブラジルは、ネイマールを失ってボロボロ。ドイツに惨敗)。なんて、素人は眠い目をこすりながら楽しんでいたのだが、イビチャ・オシムさんはちがう。走りまくったり、過剰なブロックは美しくないのだ。ネットの「Sponichi Annex」のサッカーコラム。

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サッカーのW杯。日本代表は足が遅い。強いチームの選手は走るのが速い。とてもスピーディで、見ていて気持ちがよい。走り負けていては勝てない。残念だった。

 

“kick off”はサッカーだけではなく、「始める」という意味に使うみたい。start、beginと同じ。“Tomorrow, Wimbledon kicks off.”とか“Glastonbury Festival kicks off next week.”などと、Inter Fmで聴いた。

 

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6月7日土曜日、イラストレーションセミナー3回目。ゲストは、いつもインタビュアー役をお願いしている南伸坊さん。それで南さんにインタビューするのは、70年代からおつきあいがある、作家の関川夏央さん。梅雨入りの大雨のあと、弱まったがしとしと降る雨にもめげず盛況だった。有料入場者76人(予約84人、キャンセル17人、当日受付9人)。関係者もいれて80人をこす。関川夏央さんの仕切りで順調な進行だった。

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「道に落ちてるもんなんか撮ってちゃダメ。ひとの真正面に立って、どうどうと撮るんだ。たまになぐられたりするけど」「普段はカメラ持って出かけない。旅行でも。自分の作品集のために撮るものがあるとき、カメラを持つ。ポーランドでアンジェイ・ワイダに会った時、お前、カメラマンなら俺の写真を撮れと言われて、カメラを持っていないのでかみさんの〈写ルンです〉で彼を撮った。そのとき、ワイダが写してくれた私のポートレートを、本の著者紹介にのせたよ」

 

ワイダの撮った鬼海さんは『印度や月山』(鬼海弘雄著/白水社/1999)の袖にあります。

 

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このブログは本のことばかりなので、意外だったという感想を若いひとからもらった。日常のあれこれや、食べもののことなどを予想していたみたい。最初に用意していたのが、ちょっと古い本だった。面白くなってそのまま続けている。ブログは、ツイッターやフェイスブックと違って、じっくり書くことができる。そんな見本が知り合いのものにある。伊野孝行君 http://www.inocchi.net/blog/や森英二郎さん http://arco.blog.so-net.ne.jp、一昨年ヴェネツィアでお世話になった、持丸史恵さんのブログ「ヴェネツィアときどきイタリア」 http://fumiemve.exblog.jpなどだ。

 

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去年の11月から始めた「イラストレーション・セミナー」。6月7日(土曜日)の三回目は、いつもはインタビュアー役の南伸坊さんがメインゲスト。南さんが自作の解説をして、インタビュアーはデビュー当時からの長いお付き合いの、関川夏央さんにお願いした。

 

「ガロ」編集長の時代から、多彩な活動をしてきた南さん。イラストレーターという範疇ではくくれない。絵を描いて、デザインもする。文章もお上手、編集ももちろんできる。はては、オブジェも作るし、写真も撮る。このブログで花森安治のことを何度か書いた。ひょっとしたら、現代で花森さんに最も近いひとは、南さんかもしれない。

 

ねこはい-1

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さて、いつも最後に書いている今日の一曲というのは、親友の金森幸介君の日記みたいなフェイスブックと森英二郎さんのブログ〈MEXOS-HANAXOS〉にならってます。ちょっとしたDJ気分でしょうか。自分の好きな曲、私も書いてみたいだけ。

 

このブログで花森安治のことばかり続けるわけにもいかない。もう、そんなに材料はないし。昨日、親しいひとから花森の〈3〉も書くのかときかれた。私がお世話になっている、若い指圧の先生はこのブログを読んで、花森安治のことをおもしろがってくれた。彼女は神戸市灘区出身で、同じではないが、花森安治の卒業した雲中小学校や長田高校(元神戸三中)をよく知っていて親しみがわいたらしい。

 

言い訳になるが、これらは花森についての個人的なメモのようなもの。私はコレクターじゃないので、彼の本の実物に多く接しているわけではない。研究するつもりもない。たまたま手元にある本で、彼のデザインを気に入ったものがあったから分析してみたくなった。

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